
昭和後期の古い物件を大胆にリノベーション!快適な住まいに生まれ変わった、M邸を紹介します。ベースとなったのは、同じ間取りで2棟並びに建てられていた平屋の物件。それをひとつにまとめ、広々とした大きな平屋住宅としてリニューアルしたことが本リノベーションの大きなポイントです。当初、新築での平屋建を希望されていた施主奥様。立地は交通の便の良いエリアが希望であったことや、LDKは30帖の広さを確保が必須など、平屋の新築を建てる条件としては、数々の高いハードルがありましたが、弊社担当者が以前から温めていた「2棟をひとつの家にして、現代的な住心地のスペシャルなリフォーム住宅を創りたい!」というプランを活かせると直感し、このリノベーションを提案。奥様も、「別のリノベーション物件も見学させてもらい、新築と変わらないクオリティに感激。立地や広さなど、こだわっていた条件を満たすこのリノベーションに決めました」と気に入ってくださいました。
そんなM邸の魅力は、なんと言ってもその広さです。100坪という土地を生かした長方形のシンプルなフォルムに加え、既存和瓦を使用するなどコスト面を抑えながらもモダンな平屋造の外観に仕上がりました。そんな外観と同じく、間取りもシンプルさを徹底しつつ、ひとつひとつの空間にゆとりがあるのがM邸の魅力。とりわけ奥様が熱望していた30帖のLDKは、リノベーション前の約1棟分の長さを使った圧巻の広さで、同じく奥様がこだわって選んだ大型の対面キッチンがコンパクトに感じるほど。ダイニングテーブルとリビングソファの間には、「公式の卓球台が置けますよね」とご主人が笑うほどのスペースも。
古い梁を表しでアレンジした勾配天井や、東面のスリット高窓。さらにそれを囲むように施したパターンデザインのアクセントクロスなど、広さだけに留まらないデザイン的な仕掛けも満載で、南向きの深い奥行きを生かして3つ設けた掃き出しの大開口がそんな広々空間の隅々まで自然光を行き渡らせています。そのほかの居室には、子供部屋2室と主寝室を設計。約10帖の寝室には、デッドコーナーを使ったL字型のWICを設計。容量はもとより、L字の両端を入口にした2WAYスタイルで使い勝手も抜群です。玄関をはじめ、バス・トイレ、パントリーなど、居室以外のスペースも広々設計で、例えば洗面室と脱衣室をセパレート設計にしたり、平屋造としては珍しい2つのトイレを完備するなど、その広さを生かした機能性はM邸ならでは。平屋造とは思えないほど多彩なライフスタイルが楽しめるのもリノベーションの醍醐味です。
圧迫感のある家だけは避けたかったので、30帖のLDKは必須でした。条件的に新築しかないと思っていましたが、リノベーションでこんなに開放的な空間が実現できて大満足!キッチンはもちろん、床も天井も好みが反映できたし、大容量のパントリーも完備でとっても便利です。
脱衣室と分けたくらいお気に入りの洗面台です。収納量も豊富で使い勝手も◎。日常的にラフに使う空間ですが、ホテル調の上品なデザインを損ねないよう、いつまでもキレイに保っていきたいですね(笑)
玄関近くと寝室横の2つにしたのは正解でした。どちらも気に入っていますが、玄関側の方はスペース的にも広く、アンティーク調のアクセントクロスや、それを対面で活かすためのミラーアレンジなど、すべてにこだわって造っていただきました。
今では笑い話ですが、当初リノベーション前のお家を見て頂いた際はあまりの傷み具合に絶句でしたよね・・それでも僕の提案に付いてきてくださり、本当に嬉しかったです。たくさん打ち合わせをして、たくさん工事中現場を見に行きましたが、工事が進んで素敵なお家が出来上がっていくにつれて、ご主人奥様とのお仕事が終わってしまうと思うと悲しい気持ちになりました…。工事は終えましたが、これからも末永くお付き合いして頂けると幸いです!今後ともよろしくお願い致します!