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今回はTご夫妻と3人のお子様の新居、T邸を紹介します。4LDKモデルの「Doハウス・980ベーシックカスタム」をベースに、「LDKを広くしたい」というご夫妻のリクエストに応えるべく、カスタマイズを加えて完成したT邸。大きな変更ポイントは、隣接する和室4.5帖の広さを確保したままLDKを拡張するため、当初の設計から約1.5帖分を増床したことです。
「LDKを広くしたいからといって、4.5帖の和室が3帖になってしまっては、部屋としては中途半端な広さで使いづらいのでは?と考え、それならばと増床することに決めた」とご主人。増床によってLDKの拡張はもちろん、和室も本来の4.5帖を確保することができましたが、それに伴う間取りの見直しが、T邸の機能性をさらに向上させる結果と成りました。
その集大成が、リビング階段まわりの収納強化です。①増床により生まれた空間の隙間に収納スペースを新設。②その背面となるバスルーム側にパソコン等の情報機器を集約させるスペースを設け、③洗面脱衣室に隣接する階段下をタオルや下着など日常衣類を手軽に収納できるスペースに充てたりと、用途に応じた多彩な収納力を追加することができました。
このパズルを組み合わせるような間取りの見直しが成功したのも、ご夫妻の収納に対する考え方が明確だったから。例えば「プラン標準の収納奥行き90cmは、我が家としては深すぎると感じた」とご主人。そこで収納の奥行きを約半分の40〜45cmに変更。この変更は階段まわりだけでなく、キッチン収納にも及びましたが、これによって部屋の面積や動線も広がり、多彩な収納機能と合わせて、T邸の住み心地を飛躍的に向上させることができました。
2階部は、奥さまの好みに合わせて階段吹き抜けの壁紙をシックなレンガ模様にしたり、お子様のリクエストでトイレをピンク色の便器にしたりと、間取りだけでなく、デザインや色味選びにも大いに楽しんでいただけました。また、ご主人に「この家の魅力のひとつ」と喜んでいただいた小屋裏収納も、増床をスムーズに解決したTご家族ならば、さらに便利に活用していただけるでしょう。
収納がさらに使いやすくなったことはもちろんですが、元々はリビングと階段の間に扉がなく、冷暖房の効率が悪くなるのでは?と少し気になっていたところ、増床で階段とリビングに奥行きができた分、扉も設けることができました。
奥行きが深いと、物の出し入れがしにくいのでは?と考えていたことと、浅くしたぶん、キッチンや動線の幅にゆとりができるだろうと思い変更していただきました。
色味やデザイン等、全体的に統一感を持たせましたが、階段のクロスだけは変化を付けたかったので、こうやって仕上がった壁を見ると、変えて良かったな、暮らしのアクセントになりそうだな、と今から楽しみにしています(笑)(奥さま)
T様は当初より、建築場所や間取りなど具体的にイメージしておられましたので、そのイメージにできる限り近づけることができるよう、ご提案させていただきました。完成したお住まいはオープンハウスにもご協力いただき、ご見学されたお客様からも大好評でした。打合せから工事まで長期にわたりお世話になり、大変感謝しております。今後とも末永いお付き合いをお願い致します。