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「家づくりの参考にと見学した友人宅がとてもよい出来映えで、その友人宅を手がけたハウスDOさんにお願いすることになった」と施主のYさん。こういう経緯から、今回はプラン1250の企画型住宅をベースに、自由設計で建てられたご友人宅のアイディアを部分的に取り入れて、Y邸完成に至りました。
その参考にした部分が、家の顔とも言うべき玄関部。ご夫妻ともに引戸の玄関扉を希望されていたこともあり、広く開口する引戸の特徴を最大限に活かせる横幅を確保。横幅に比べて奥行きを短くした独特の玄関スペースは、そのままY邸の個性にもなりました。
また、ご夫妻それぞれのお母様が同居されるY家にとって、広い和室スペースは必須条件。これには、今では珍しくなった続き間を採用。12帖を襖で隔てて6帖×2部屋となったそれぞれをお母様方の個室としました。客間ではなく居室という性質上、床の間を省いて収納スペースに割り当てているのもY邸の特徴です。
プラン基本設計で仕上げたLDKは、ご夫妻の要望により、掃き出しと採光のミックス窓、リビング収納&扉付きニッチの追加。さらにリビング階段を隔てる壁の切り取りを施すなど、可能な限りのアレンジで収納力と開放感をプラスしました。
奥様の要望を大きく反映させたキッチンには、勝手口と屋外ストックヤードを追加設計。また、背面ボード類での収納力のアップや、メンテナンスの容易な換気扇への変更など、日頃の家事を簡便にするアイディアを凝らしました。
2階には主寝室とご長男部屋のそれぞれにウォークインクローゼットを設計。特に高校2年生のご長男は、この広い収納をベッドルームとして使用するなど、若い感性による空間アレンジも印象的です。
また、今回は太陽光発電の設置を見送られましたが、南向きの屋根を将来的に太陽光設置を想定した形状で仕上げさせてもらいました。
「決められた仕様があるうえで、細かい要望に応えてもらえたので、さらに暮らしやすい家になった」と奥様。充分なコミュニケーションによる家づくりが、施主様の高い満足度に繋がりました。
壁で完全に隔てるのではなく、続き間にすることで、拡張性をアップした12帖の和室スペース。家自体の断熱性能の恩恵にあずかる快適性と、本畳採用による純和室の佇まいが魅力。
基本設計に準じながらも、掃き出し窓や、リビング収納、ダイニング壁のアクセントにもなるニッチ等、収納力と快適さがパワーアップしたリビング空間。
キッチンの延長線上に設けた屋外ストックヤードと、そこに繋がる勝手口は、繁雑になりがちな日頃の家事をスムーズにする、奥様お気に入りの設計。
多くのお客様から待望されてました大家族向けの規格住宅が販売されたとほぼ同時にお客様にご提案させて頂いたところ、ライフスタイルにはまりそうということで気に入っていただきました。また、更に快適生活が実現できるようにお客様のこだわりポイントが細部に組み込まれた合理化住宅です。計画から竣工まで時間はかかりましたが、お客様にも喜んでいただけるステキなお家ができあがりました。